自己肯定感が低くて「あなたはどう思うの?」が怖かった話

自己肯定感が低くて「あなたはどう思うの?」が怖かった話性格分析

「それで、あなたはどう思うの?」

私が最も恐れる質問かもしれない。というのも、自分の意見を正直に述べることでひどく怒られた経験があるからだ。

社会人になってから、意見を求められることも多くなった。

周囲の人間は、当たり前のように自分の意見を言える。

人から反対意見があがっても、それを認められるだけの余裕がある。揺らぐことのない自尊心を持っているように見える。

私はこれとは正反対だ。自分の意見が言えない。ない、に近いかもしれない。周りの人に勝手に優劣をつけて、1番優位の人の意見に従って生きている感じがする。

他人を優先しないといけないと思ってきた

親と暮らしていた頃はそれでどうにかなっていたし、学校でもうまくいかないものの通っていればなんとかなる。

社会人になってから、初めて困ったのだ。

意見を求められた時、瞬時に「なるべく相手を優先しないと」「正解を一発で出さないと」「否定されるのが怖い」「自分の意見なんてどうせ通らない」と考える。

だから自分のなかで、なるべく無難で否定されなさそうな意見をつくってみる。そうやって生きてきた。

どうして怖いのか、原因は幼少期の親との関わりにある。わかったところで怖いのは変わらない。かといってこのままだと無駄に消耗してしまう。

どうしたら素直に言えるのか

さて、どうしたら恐れることなく思いを伝えられるのか。これには、根本的な自己肯定感が欠かせない気がする。

私は大学で心理学を学んだ程度で、病気に詳しいわけではない。学んだことよりは経験から、自己肯定感が低い人は同じところでつまずいているんじゃないかと思う。

少しでも自分をよく見せないといけない!と無意識が働いて、相手が求める正解や期待に沿った回答を出そうとする。

素直に思いを伝えるには、その逆をいけばいいわけだ。相手の正解も期待もお構いなし。自分がどれだけかっこわるくてもボロボロでも、思ったことをそのまま言う。

すぐにこれができれば苦労しない。けれどできるようになったらきっと生きるのがラクになる。だから、できるようになるための土台をつくろう。ということになる。

自己肯定感の土台をつくるには

たくさん寝る

そもそも体が元気じゃないと、心の健康も損なうようだ。

私は入眠が難しく、さらに1時間に1回くらい目を覚ましてしまっている。病院に行って話すと睡眠薬を処方されるので、それを飲んで寝ている。

時間が取れずに寝れないというよりは、寝るのが怖いとか、布団に入っても目が冴えてしまう人は1度病院で相談してみるのがいいかもしれない。

考え方を変える訓練

私はこれからだが、医師やカウンセラーの力を借りて、認知のゆがみを治していく作業も効果的のようだ。

極端な考え方や、自分の無力感を第三者の視点から気づきを得て治していく。これにはうんと時間がかかるし、自分の過去を掘り起こされるのはものすごく怖い。

見ないふりしてきた頃のトラウマ的な部分を抉られそうだ。

けれどその経験自体を肯定して、「こう考えたらいいんだよ」と教えてもらって思考のクセを修正できたらすごく救われるかもしれない。

自分ではできないことを受け入れる

この通り、自己肯定感を高めることは1人では難しい。誰かの助けが必要だ。

一時期YouTubeで関連動画を調べたりネットの記事を探したりして、必死に自分1人で解決しようとしていた。

けれどそれでは解決しない。自分だけでは掘り起こせない根っこの部分を解決する必要がある。

だから、この記事を読んで自分のことかも?と思った人は、近くの心療内科やカウンセリングを行っているクリニックに行ってみるといいかもしれない。

少なくとも私は、そうすることで多少救われている。

知人に頼るんじゃだめなの?

誰かに話を聞いてもらえばいいんじゃないの?と言われることもあるが、それじゃ足りない。

そもそも自己肯定感が高い人は、普段から「自己肯定感が高い!」なんて意識しないらしい。生き方が違う知人にうっかり打ち明けても、あてにならないアドバイスをされて余計に傷つくだけのことが多かった。

病院に行く前は、「人の話を聞いて勝手に傷ついて、私はなんてどうしようもない人間なんだ」と思っていたがそうではない。

知識や理解があって、生きやすくなるためのヒントをたくさん持っている人(医師やカウンセラー)を頼った方が、うまくいきやすい。

※もちろん相性もあるし、初めていった病院でうまくいくかはわからない。

周囲が当たり前に持っているものを得るのに何年かかるんだろうと絶望することもあるが、今すぐこの人生を手放す勇気もない。

こんな風にもがいている人間もいるんだな、と少しでも励ましになっていれば嬉しい。