
他人の不幸話が楽しくてしょうがない

結婚のニュースなんて見たくない!幸せな話なんてしないで!!
こういう考えの人は、意外と多いんです。
「他人の不幸は蜜の味」なんて言葉があるくらいですから、やはり不幸話が好きな人はいくらでもいます。
しかし、なぜ不幸な話を好むのか?
「幸せな話の方が、ウキウキして明るいから聞いてて楽しい」という方もいるはず。
実は、不幸話を好む人たちにはいくつか共通点があります。
ということで今回は、人の不幸を喜ぶ人の心理をご紹介します。
人の不幸を喜ぶ心理
ここでは、人の不幸を喜んでしまう人の心理的な共通点を4つご紹介します。
自分が不幸だと思っている
人が幸せになるのがイヤなのは、自分が不幸だと感じているから。
ニコニコして幸せそうな人を見ると、その人の不幸を願ってしまうこともあるでしょう。この心理には、羨望がかくれています。
つまり、幸せな人がうらやましいのです。
自分を不幸だと思う人は、自分にはない幸福をうらやましがるので、他人が不幸になったときに安心のような感覚を覚えてしまいます。
自己肯定感が低い
自分はダメな人間なんだ・・と悩んでしまう人も、人の不幸を喜びます。
幸せな人を見ると、自分がますます惨めになってしまうため、人の不幸を粗探しして、自分を守っているのです。
ネットで人の不幸エピソードを漁ってしまう人もこの“自己肯定感が低い”に当てはまるでしょう。
自分が取り残された気がする
人の結婚エピソードなどを聞くと焦る・・という人は多いです。
しかし、この感情も度が過ぎてしまうと、他人の幸せを認められないという強い感情に変わってしまいます。
例えば、結婚したいわけでもないのに他人の結婚でイライラしたりする。結婚に幸せを求めているワケではないのに、人の結婚を祝福できない・・。
こんな風に、他人の幸福が、自分を不幸にすると錯覚してしまうでしょう。
ついには身近な人の幸せほど、喜べなくなります。
自尊心が低い
自尊心が低い人は、なんでも否定的にとらえてしまいます。
そのため、連絡が数日こないと「嫌われたのかな?」と過剰にネガティブな方向に考えてしまうことも。
さらに、その感情が嫉妬に向かうこともあります。
「あの人はお金稼ぎまくっててうらやましい。問題でも起こせばいいのに」と、自分にはできないことをやってのける相手の不幸を願うでしょう。
自尊心が低い人は、「こんなの自分にはできない」という先入観を強く持っているので、自分にできないことができる相手の不幸を知ることで、自尊心を守ろうとします。
つまり、自分にはできないから、相手が勝手に落ちるのを楽しんでいるのです。
不幸追いが不幸になる
ここまで、人の不幸を喜んでしまう人の共通点を見てきました。
本来、人の不幸を喜んでしまうのは誰にでもある感情。ドイツ語では、シャーデンフロイデという名前もついた感情なのです。
「不幸を喜んでしまうのはいけないことだ」と感じることもあるかもしれませんが、その必要はありません。
誰にでもある感情ですから、思うことは悪いことではありません。
「不幸を喜んでしまう」ことに囚われると、人の不幸からは逃れられません。
つまり、考えすぎもよくないということです。
ミイラ取りがミイラになるように、不幸を追いかけて不幸になってはどうしようもありませんからね。
✔シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感
参考に、他人の不幸に関する本もあります。
人の不幸を喜ぶ心理とうまく付き合っていきましょう。本を読むことで自分自身の理解を深め、改善につなげていくことができます。