
接客でニコニコなんてできない!

笑顔で接客できないバイトの子をどうにかしたい
アルバイトを始めたばかりの頃「笑顔が足りない」「もっと口角をあげて」と散々言われた。
5年アルバイトを続けて、人に教える立場になった時に気づいたのは笑顔は「慣れ」と「環境」があれば何とか作れるということだ。
アルバイトやお仕事を始めたばかりの人はもちろん、指導する人が変わって接客に厳しくなった人もいるかもしれない。
ここでは接客で褒められるようになるまでに実践したことを書いていく。
接客で笑顔がつくれない原因
実践したことを書く前に、どうして笑顔で接客できなかったのかを振り返りたい。原因がわかると、それに対する解決方法も明らかになる。
緊張している
始めたばかりのころは、とにかく緊張していた。
接客は簡単で誰でもできると思っている人もいるようだが、レジの操作やポイントカード、そのほか質問することなど覚えることが結構ある。
しかも相手を不快にさせないような対応を求められるのだ。「笑顔で対応」まで頭がまわらなくて当然である。
また、緊張してしまう原因に、職場の人の影響も考えられる。
指導で怒られる
怒られて笑顔になれないのは当然である。もっと笑顔で!と厳しく指導されて心からニコニコできる人間は少ないのではないだろうか。
これは経験談だが、怒る指導はあまり指導にならない。言われたことよりも怒られたというショックだけが残る。
私は勝手に「この店には私なんて必要ない、早く辞めたいけどシフト組まれた分は頑張らなきゃ」と追い詰められていた。
今考えると、そこでだめだと思ったら辞めてしまえばいい。ちなみに辞めずに何年も働いてしまったのだが、最後はこの職場は辞めなくて良かったと思っている。
話が脱線してしまったが、自分を責めてしまう人は「怒られて悲しいんだから笑えなくて当然!」と自分を励ましてみることをおすすめする。
自信がない
怒られると、段々自信もなくなってくる。自信がなくて笑顔で接客なんて…と思っている人も多いのではないだろうか。
ちなみに私は未だに自信がない。自信はないが笑顔はつくれるようになった。
自信がなくて笑顔になれないと思っている人は、一度でも自信を持って成し遂げたことを思い出してほしい。少なくとも私にはなかった。
けれど、自信がなくてもなんとかなってきた。
自信がないと悲観せず、なくても大丈夫と思うことで気持ちが上を向いてくる。
お客さんが怖い
接客をしていると、面倒な人やクレーマーも現れる。
未だにクレーマーに遭遇すると、その後30分は手をガタガタ震わせながら接客することになる。お客さんは怖いものだと思ってしまうと、オドオドした接客になってしまう。
けれどもこれは逆効果で、ビクビクしているとクレーマーに付け込まれやすいと思っている。ちょっと嫌なお客さんも、全力でニコニコしているとすぐに去っていく気がする。


接客で笑顔になる方法
最初に書いた通り、接客でニコニコするのは「慣れ」と「環境」だ。
私がこれまでに実践したことをまとめていく。しょうもないと思われるかもしれないが、同じように笑顔で接客しようと頑張っている人の参考になれば嬉しい。
にやけることを想像する
レジにたってお客さんがきたら、思わずにやけてしまうことを考えるようにした。
私の場合は好きなアイドルの出演ドラマとか、帰ったらしたいこと、楽しみな予定なんかを想像していた。
この方法は意外と効果的で、慣れていくうちに、お客さんがきたら笑顔になることだけが残った。笑おうと思わなくても反射でニコニコできる。
口角があがると声のトーンも勝手に上がるらしい。やけに楽しそうな店員の完成である。
鏡で見てみる
アルバイトを始めたころ、厳しい人に「鏡で笑顔の練習をしてこい」と言われた。
ここで気づいたのだが、口角だけ挙げても仕方がない。目が笑っていなくて怖いのだ。
しかも今はマスクを着用しての接客がほとんどだろうから、口角をあげてもあまり意味がないかもしれない。
鏡で練習してよくわかったのは、目の印象が大事だということ。
目じりを下げる
先ほど、目の印象が大事だと書いた。
もっと詳しく書くと、目じりを下げるといい。目じりの下げ方がよくわからないという人は、目を細めるといいかもしれない。
私は目が小さいので、笑うと目がなくなると言われたことがある。なるほど確かに、笑うと目が細くなるのだ。
だから、目を細めていればニコニコしているようにも見える。
目の細め方としては、口を大きく開けて薄目を開けてみると、なんとなく目じりが下がっているのがわかる。
笑顔をつくる意識を忘れない
最初は「今日は笑顔」と頭の中で意識する必要がある。
先に書いたように、笑顔は慣れだ。慣れるまでは意識して練習する必要がある。練習方法は上にまとめたので、あとは意識だ。楽しくなくても笑顔は作れる。