劣等感や嫉妬に押しつぶされそう。原因と克服に近づくステップとは

性格分析

嫉妬や劣等感は「向上心が強いから生まれる」ものだ。

悩んでいる人は『そんなポジティブに捉えられないよ!』と思うかもしれない。

この記事は嫉妬と劣等感がつらすぎるけど、現状打破できない人向け。嫉妬しやすい思考と、行動した結果抜け出せたという話。

嫉妬しやすい人共通の“思考”

先にも書いたが、嫉妬にまみれた人は向上心が強く、自分ならもっと上を目指せるはずだと無意識に思っている。

1.負けず嫌い

誰かが自分の上にいると嫉妬してしまうから、些細なことでも人より優位に立とうとする。

私は学生時代、飲食店でアルバイトをしていた。そこで自分以外の誰かが褒められているのを見るのが悔しくて、お会計1つとっても『負けないぞ』という気持ちで挑んでいた。

後述するが、条件付きで褒められる・意見を否定されて育つ経験があるとこの思考に陥りやすい

2.執着心が強い

独占欲とも似ているが、執着心が強い人も嫉妬する場面が多い。

「気に入った洋服を集中的に着る・ハマった音楽を1曲ループし続ける・同じ味のものばかり選んでしまう」という感じで、1つのものに執着してしまう人は嫉妬しやすい傾向があるそうだ

せっかく手に入れた友人、ものが自分のそばから離れていくのを無意識に恐れる→結果を出さない自分は嫌われてしまう。

こんな風に、人知れず恐怖と戦っている。

参考:「趣味を他人と共有したくない」人の心理とは

3.人に好かれたい

人に嫌われるのが怖い、と日常的に思う人も嫉妬心が強い傾向にある。

自分を好きになってくれるかどうか、そばを離れていかないかと必死になるので

相手が自分以外と仲良くしていたり、楽しそうにしていたりすると「自分はもういらない?」と不安になってしまう。

好かれたい一心で、相手の好みを探って相手のご機嫌取りをしようと疲弊することも多いだろう。

これは続けても誰も幸せになれないし、報われることも少ない。

参考:他人と比較するのをやめる方法。【好きなものは好きでいい】

4.承認欲求が強い

前述の特徴でもわかるように、嫉妬心が強い人は承認欲求を内に秘めている。

承認欲求は誰にでもあるが、嫉妬深い人は度をこえてしまっている。

それは劣等感が強いからだ。

「あの人は羨ましい、自分にはできない」と考えてしまううちに、「私もあんな風に認められたい」と願うようになる。

自分では自分を認められないので、存在を誰かに認めてもらいたくて仕方ないのだ。

否定されて育った経験がある

例えば子どもの頃に、

「ピーマンが苦くて嫌い」と言ったら

「今が旬だから甘いの!」と言われたことがある。

それがどうしたと思うかもしれないが、これは自分の意見を否定されているのだ。

こうした経験が「どうせ自分なんか」という土台をつくる。

結果、自分が手に入れられなかったものを持っている人を妬みやすくなったり、特定の相手(恋人など)と一緒にいることで自分の存在意義を見出そうとしたりするようになる。

嫉妬しないために取る行動

ここからは、嫉妬深い自分を卒業するために実践したことをまとめていく。

生きるのがちょっとラクになるので、気になる方は参考にしてみてほしい。

そもそもどうして嫉妬するのか考える

妬ましくてたまらない!という時は、どうして嫉妬してるの?と考えることにした。

例えば私は趣味でイラストを描くが、SNSでたくさん反応をもらえている人や自分より上手い人をみて嫉妬の炎を燃やすことがあった。

ひどい時はあまりにもつらくて家で泣いていた。

そこで、どうして嫉妬したのかを細分化してみることにしたのだ。

突き詰めていくと、私はSNSで反応がたくさん欲しいわけではなく、自分の描きたいものをもっと自由に描きたいと思っていることがわかった。

これがわかったので「羨ましい」と思わなくなり、絵の練習をすればいいんだ!と気持ちが切り替わっていった。

複雑に見える嫉妬も、細分化すると本当の悩みが見えてくることがある。

自信がない自分を受け入れる

嫉妬してしまう人は、自分に自信がない。

じゃあ自信をつければいいと言われてもそう簡単につくものではない。

だから、自信がない自分ごと認めてしまうことにした。

ちょっと自分のこれまでを振り返ってみて欲しい。

意見を発表するのにも、アルバイトをするのにも、学校のテストでも、私はとにかく自信がなかった。

それでもなんとかなったのだ。

それどころか、自信がないから、それを必死に補うように頑張ってきた。

自分は自分のままで、意外と大丈夫かも?と思えれば、自分を認める第一歩。

認めて大切にできたら、他の人に存在意義を見出そうとはしなくなるはず。

人とは比べない

容姿、お金、できることなど、人によって全然違うものは比べるのをやめた。

容姿も整っていないしお金もない。頑張れなくて就活も大失敗した。それでも、全部を手に入れている人を妬むことはしなかった。

というのも、ある時比べても仕方ないと気づいたからだ。

例えば容姿なんかは、大勢の人に好かれる顔があったとしよう。けれどそんな人はSNSにあふれかえっている。

1人と比べて落ち込んで、また1人見つけて落ち込んでと繰り返していたらキリがない。

お金だってそうだ。

誰かと比較しても自分のお金は増えないし、タワマンに住む人を妬まなくても、自分にはあと月3万円あればちょっと贅沢できるようになると気づいた。

前より可愛くなれた、貯金額が増えた、と過去の自分と比べると前進を感じられて心の健康にも良い。

リベンジ願望を地道な努力に向けさせる

出世している同期を見て羨むより、自分が目指すポジションに向けて努力しよう。

行動して失敗と成功を繰り返すうちに、他人が気にならなくなる。嫉妬に狂う人は、行動が足りていない。

RPGなら、自分はまだレベル30なのに、レベル80の勇者を羨むようなものだ。自分もそこにたどり着きたいのなら、差を埋めるだけの経験値を積む必要がある。

自分と相手の間にラインを引く

先に嫉妬する人は親の愛情に飢えているかも?という主旨の話を書いた。

こういう人は親の言いなりになっていたり、自分を否定され慣れていたりして自分と他人を分けて考えることが難しくなっているのかもしれない。

他人と自分の境界線があいまいなのだ。

例えば他人がイライラしていても、それは自分のせいではない。自分がイヤだと思ったことを、無理に聞き入れることはない。

境界線があいまいな人は、この考え方を取り入れてみて欲しい。

どれだけ大好きな人も、結局は別の個体なのだ。

スケジュールをパンパンにする

これは荒療治だが、暇になるとネガティブなことを考えてしまうので、かけもちしていたアルバイトでスケジュールをびっしり埋めたこともある。

確かに忙しいし疲れてすぐに眠れたが、根本的な解決にはならなかった。

嫉妬から逃げるように別のことで心を埋めている人は、勇気をもって1度向き合うのもいいと思う。

参考:「メンタルが死んだときに自宅でやってみたいこと」6選

嫉妬深い自分を卒業するきっかけになった書籍

嫉妬深い自分がイヤでなんとかしようと思った時に、参考になった本が1冊だけある。

今回記事を書くにあたって読み返し、自分がその本と近い考え方をできるようになっていて嬉しかった。

読んで自分を変えようとか、そんな意識の高さは私にはない。

パラパラ読むだけでも、「こう考えたらラクになれるのか」という気づきが多くあった。

他の記事でも紹介しているのだが、これ1冊に何度も助けられた。

嫉妬してしまう人は、人間関係のいろんなことにモヤモヤを抱えているケースが多い。

私が本気で参考にしたのは上の1冊だが、こちらも読んで良かったと思う。

向き合い方は人それぞれなので、こちらの書籍の方が合うかもしれない。よければチェックしてみてほしい。

自分を認めることが嫉妬を抜け出す第一歩

なかなか取れなかった嫉妬心も、新しい考え方に触れるだけで「なんだそんなことか」と思えるようになるかもしれない。(少なくとも私はそうだった)

ただ、長く苦しみ続ける必要はまったくない。誰かが解決してくれることもない。

つらい嫉妬から抜け出したいとちょっとでも思うのであれば、嫉妬しない考え方を知ることから始めてみて欲しい。