目立ちたくないのに『誰かに褒められたい、自信が欲しい』という承認欲求は消えない。
人から注目を浴びたくないと思う一方で、常に『誰か私を認めて』とSOSを出している。
それが、成功回避動機という行動パターンだ。
成功回避動機がある人は、自分を小さく見せようとして注目を浴びたがらない。
だけど本当はやりたいことがあったり、チャレンジしてみたいことを抱えている場合が多い。
けれど、これは1度失敗をおそれず挑戦することで克服が可能だ。
いま悩みに押しつぶされそうな人も安心してほしい。この行動パターンのメリット・デメリットを把握することで、本来の自分の力を発揮できるようになる。
成功回避動機のメリット
成功回避動機には、メリットもデメリットもある。
目立ちたくないのに認められたいという矛盾した気持ちは、メリットもあるから抱えっぱなしになっていたのだと思う。
反感を買わない
目立つことを避ければ、当然周囲からのリアクションの母数が減る。そのため批判を避けることができるだろう。
しかしこれが、かえって苦しみの原因になってしまう。心の中で、批判を恐れる気持ち>認められたいができあがってしまい、承認欲求に1人で悩んでしまうからだ。
失敗を避けて通れる
注目を浴びないことで、失敗して恥ずかしい思いをするのを避けているのかもしれない。
こういう人は、「できそうだけど、失敗したら嫌だな」「自分がやらなくても、誰かやってくれるかな」と“目立ちたくない”一心でチャンスを逃してしまっている可能性がある。
成功回避動機のデメリット
先ほど書いたように、認められたいという気持ちはいつまでたっても解消しない。それどころか膨れ上がって、いつか自分を潰してしまうかもしれない。
自分に制限をかけてしまう
本当はできるのに、「自分には無理」とブレーキをかけた結果、将来的に大きなものを失うかもしれない。
例えば本当にやりたい仕事があって、それに挑戦しない人生だったらどうか。
何を始めるにも遅すぎることはないというけれど、今始めるのと10年後に始めるのでは、きっと10年後に「あの時やっていれば‥」と後悔する。
そもそもできないというのはただの思い込みだ。人目を避けるあまり、自分を低く評価していないか振り返ってみて欲しい。
人の評価に振り回されてしまう
冒頭でもでてきた“承認欲求”に振り回されてしまうパターンだ。この欲求が強い人は、言動や生き方に自信がないので他者からの評価で埋めてもらおうともがく。
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かまってちゃんになる可能性も
人から大々的に称賛されるのを避ける一方で、自己肯定感が低い。そのため「せめて身近な人には褒められたい」と友達や家族にかまってちゃんな態度を取ってしまうことが増える。
これは規模を小さくしただけで、結局「自分の価値を他人に決めてもらう」ことに変わりない。いつまでたっても自分が苦しいだけだ。
人の目を恐れるのをやめれば、道が開ける
本当にやりたいことがあるなら、成功回避は今日でやめてしまおう。誰かの評価なんていらない。周りを恐れず自分が良い!やりたい!と思う方向に突き進もう。
「急にそんなこと言われても無理だよ」と思うかもしれない。そんな人に、1つだけやってみて欲しいことがある。
それは、同じ悩みを抱えた親友になんて声を掛けるか考えることだ。
例えば私なら、「頑張るあなたを応援するよ!他人の目なんて気にしないで、私はいつも味方だよ」と声を掛けるだろう。
先に書いたように、できない=ただの思い込みだ。どうせ無理だと決めつけて、「10年前に始めていたら人生変わってたかも」なんて後悔してほしくない。
もし周囲の目が怖くてチャレンジできないことがあるなら、最初から諦めるより、1度やってみてほしい。
あなたの置かれた状況も顔もわからないけれど、私は全力で応援する。