プライドが高くなるには、それ相応の理由がある。
実は、家庭で否定されて育った人が多い。
それは、誰にも認められない飢えから自分を守るために“プライド”を維持したくなるからだ。
地位や学歴にこだわるのも、振り返ると『いい大学を出なさい』とか『いい会社に入らないと自分に価値はない』とか存在価値を問われ、追い詰められてきた結果である。
プライドが高い人の特徴
高さに差はあってもプライドは誰にでもあるものだ。
高すぎて悩んでしまう人は、最初に書いたように家庭環境が原因の可能性があるし、原因がわかれば対処法も見えてくる。
上から目線
上から目線の人は「口だけ」の人が多い。
プライドが高い人は、失敗をおそれて行動できない。
過去にひどく恥ずかしい思いをしたとか、褒められると思ったことで怒られてしまった経験を無意識に引きずっているのかもしれない。
それでも自分は人より上だと思い込みたくて、つい上から目線で命令ばかりしてしまう。
実は自信がない
プライドだけが成長している人は、実は自信がありません。
自信のなさを隠そうとして高圧的な態度を取ったり、他人を見下した態度を取ることで、自分の権威を保とうとする。
否定されたくない
いい子だった人に多いのが、否定されるのを極端に恐れるパターンだ。
失敗して怒られるのが怖いから、勉強も仕事も一生懸命頑張る。
実際結果を出せるポテンシャルもあるが、他者から評価されることを目的にしているので潰れやすい。
相手に価値観を押し付ける
プライドが高い人は、これまでのとおり“他者の評価”を優先している。
だから、他人と自分の境界線があいまいで、価値観を押し付けてしまうことも少なくない。
しかも悪気が無く、気付くきっかけも少ないので、これを改善するには“土台がちゃんとしている”=実家との関係が良好な人とのコミュニケーションが有効。
完璧主義
完璧を求めるため、行動に移すまでの時間が長い。
さらに、行動しない=経験が乏しいため、かえって自信を失うことも多い。
チームプレイでは恥をかくことを恐れて必死に頑張り、周囲の期待以上の成果をあげられる可能性もある。
なんでも自己完結する
プライドが高い人は、誰かに相談したり、頼みごとをしたりするのが苦手です。
プライドが高い人にとって相談するという行動は、自分の弱さをさらけだす事になるからです。弱さを見せるのは、プライドが許してくれません。
結果。悩んだ時や行きづまった時には、誰にも相談せず解決してしまうでしょう。
隠し事が多い
人から良く見られたい一心で、隠し事や知ったかぶりをすることが多い。
小さな失敗ならいいですが、グループ一丸となって取り組む仕事では、失敗を隠すことでチームの輪を乱す可能性も。
失敗をしない
失敗をおそれて挑戦しないので、自分はすごい人間だという自意識が育ってしまいます。
その結果、プライドが高く自意識過剰な大人になる。
これは子どもの頃はなんでもそつなくこなせていた人が、大人になってから「俺も○○歳くらいの頃は~」と自分がいかにすごいかを語る人が良い例かと。
頑固である
相手に指摘されても、自分の意見・考えを曲げられない。これも変化を恐れてのことだ。
1度本当に信頼できる人のアドバイスを受け入れて行動してみることでだいぶ改善するが、そこに踏み切るまでの勇気を持てるかが重要。
攻撃的になってしまう
プライドが高くて攻撃的な人は、感情をむき出しにしてしまうことも。
でも、こういう人も自尊心が上手く育っていない。他者を下げることで、自分の権威を保とうと必死なのだ。
参考:劣等感に苦しむあなたへ。自分らしく生きていくためのステップ
周囲を敵にまわす
自分を守ろうと必死になるあまり、職場で嫌われやすいことも。
学歴や地位にこだわる
プライドが高い人は、自分の学歴や地位にこだわる。
もっといえば、自分と人を比べて安心材料にしたいだけ。そのため、自分より地位が低い人と行動するのを好むようになる。
人と比べるので際限なく落ち込んだり、嫉妬で狂いそうな日々が続くこともあるだろう。
自分のことしか考えていない
プライドが高い人は、自分の保身に走りがちだ。だから、自分を客観視することができないままプライドだけが育ってしまう。
そのため、“自分は優秀だ”という自意識だけがあり、それが人を遠ざけてしまうこともある。
冗談が通じない
プライドが邪魔をして、他愛もない話をするのが苦手なこともあります。
なんでも真面目に捉えてしまって、和やかな場の雰囲気を壊してしまうかもしれません。
この場合は、無意識のうちに「孤高の一匹オオカミ」になりたいorなっている事が多いです。
いじられるのが苦手
プライドが高い人は、他人にいじられるのを嫌う。
失敗=恥と捉えているので、笑われたりすることを極端に避けている。
いじられると、怒って場の空気を悪くしてしまうことも。
そのプライド、育った家庭環境が原因かも
小さいころ、こんな経験はないだろうか。
- コンクールで入賞しないといけない
- テストでいい点を取った時だけ褒められる
- 親の望みを叶えられずに叱責されたことがある
親に褒められない・認められないまま育った子供は、どうにかして自分の価値を認めてもらおうとあがく。
その証明が、他人より上に立つことだ。
子どもの頃から自分の価値を示そうとしてきた人は、大人になってからも“認めてもらいたい”という思いを抱えていることがある。
結果、「相手の上に立たないと意味がない!」という気持ちが強くなる。
高すぎるプライドは自分の可能性を狭める
プライドが高い人は、自尊心を保つために人間関係の幅が狭くなる。
失敗をおそれて行動できず、成長のチャンスをみすみす逃してしまうこともあるだろう。
良好な人間関係を構築するには、自然とプライドがどうでもよくなるまでチャレンジと失敗を繰り返すのが有効だ。
行動すると、必死に自分を守ってきたプライドが自信と実績に変わる。