期待には応えなくていい。プレッシャーや苦しみから解放される方法

対人関係

人の期待に応える必要はない。応えようとして頑張っている人は、すごく努力家かつ繊細だ。実際、期待に応えられるポテンシャルもあるので、次から次へと追い詰められてしまう。

ここでは、期待に応えようとしてしまう自分の本心を知り、「そんなことしなくて大丈夫」と心から思えるようになる方法を書いていく。

この記事に沿って、期待に応えようとして苦しんだこれまでを振り返ってみて欲しい。

期待に応えようとしてしまう心理

生まれながらに「期待に応えなきゃ!」と思う人間はいない。きっとどこかで期待に応えられず悲しい経験をしているはず。

苦しみから解放されるには、そのエピソードを振り返る必要がある。ここでは期待に応えようとしてしまう人の内面をまとめる。

条件付きで褒められる経験

「テストが○○点だったから偉い」「コンクールで優勝したからすごい」など、「○○したから偉い」と褒められた経験はないだろうか。

条件をつけて褒められることに慣れると、その条件を達成できなかった自分はダメだと思い込むようになる。

例えば友達がテストで30点を取っていても気にならないのに、自分が同じ点数を取ったらひどく落ち込み、不安になる。そんな人は、条件付きでしか自分を認められなくなっている可能性が高い。

自己肯定感が低い

『期待に応えられなくて申し訳ない』『また周囲の理想どうりに動けなかった』『人から呆れられるのが怖い』

仕事や家族間で、こんな風に自分を責めてしまう癖はないだろうか。

自己肯定感が低い人は、他人軸で行動するため、失敗した時に「自分が悔しい・悲しい」よりも「他人が嫌がる・呆れる」など相手の気持ちを優先しようとする。

他者からの評価で自分を満たそうとしてしまっているのだ。

強く叱責された

過去を振り返って、強く怒られた経験があるかもしれない。その瞬間から人の目が怖くなり、「今のままじゃだめなんだ」と自分に高いハードルを設定してしまっている可能性がある。

強く怒られたなら覚えてるはずじゃん!と思うかもしれないが、人はあまりにもつらい記憶は思い出さないように深く深く閉じ込めてしまう。

ここからは、そういう自分と向き合って、期待に応えなくていいんだと思えるステップに進む。

期待に応えなくていい理由をつくる

最初は「期待に応えなくていいなんて‥」と罪悪感を抱くかもしれない。この罪悪感こそ、今の苦しみから抜け出す第一歩。

罪悪感のある行動をとってみる

どれだけ忙しくても、頼まれれば断れない。そんなあなたは、1度勇気を振り絞って「無理です」と断ってみて欲しい。最初はきっと罪悪感がある。自分はなんてことをしたんだと思うかもしれない。

けど、親友が同じことをしていたらどうか。「忙しいんだから断って当然!無理しないでね」と思えるはずだ。これを自分にも言ってあげよう。

悲しい経験を掘り起こす

罪悪感のある行動を取るのは、過去を振り返るきっかけになる。

何もなければ「期待に応えなきゃ」という気持ちは生まれない。過去に期待に応えられず悲しい思いをした瞬間から「もう失敗しない」と心を守るために期待に応えようとしている。

だから、その地点を思い出してみて欲しい。中学生くらいからテストでいい点数を取ろうとしていなかったかとか、親に褒められたくて頑張っていたことはないか、とか。

なにしろ苦しみを閉じ込めているので、思い出そうとすると泣きそうになることもある。無理せず時間を取って行おう。

思い出した記憶に、感情を乗せる

なにか1つエピソードを思い出したら、そこに感情を乗せよう。

例えば思い出したエピソードが「親に、テストの点数が悪くて『どうしてこんなに頭が悪いの!一家の恥!』と言われて押入れに閉じ込められた」だとしよう。

そうしたら、今のあなたの感情を紙に書き出してみてほしい。「悲しい、また次頑張れって言ってほしかった」などありのままを書いていく。むかつく!ふざけるな!だっていい。

相手の感情を乗せてみる

自分の感情を吐き出し終わったら、次は相手(上の例だと親)の気持ちを想像で書いてみる。

「自分は良い大学に行けなくて親からひどいことを言われてきたけど、あなたにはそうなってほしくない」「学歴で苦労してほしくない」

こんな風に、願いからとった行動かもしれないのだ。それを許せなくてもいい。

ここで大切なのは、相手の行動の理由を想像して『相手も不完全な人間なんだ』とわかること。

期待に応えられないと苦しむ人は、親など自分より目上の人とのすれ違いがきっかけで悩み始めることが多い。そこで、目上の人=自分より優れていると思うのを抜け出すのが重要だ。

相手と対等になって初めて「私に苦労してほしくなかったんだね。だけど私は自分なりの幸せを見つけるからね」とありのままの自分を認められるようになる。

期待に応えられない自分は思い込み。苦しさは解消できる

期待に応えられない=罪ではない。

もし自分を責めてしまう時は、親友や大切な人が同じ状況だったらなんて声をかけるか想像して、同じ言葉を自分自身にもかけてあげて欲しい。

最初は罪悪感があっても、NOと言える勇気をもって幸せになれることを祈っています。過去の経験を振り返って思い込みから解放される方法があったのがこの本なので、合わせてチェックしてみてほしい。