今まで、人に相談するのが苦手だった。愚痴はよくないものだと思っていたからだ。
だから嫌なことがあっても1人で抱え込んだし、無理やりストレス発散して忘れようとしてきた。
けれど、それはただの自傷だった。そんなことをしなくてもよかったのだ。
それは「こんなことがあった」という事実を人に話すだけに過ぎないから。
私が今まで愚痴や悪口になってしまうと思っていたものは、すべて「○○さんがこういうことをした」という事実でしかない。
そう考えられるようになってから、人に相談できるようになった。
相談といっても、それも事実を述べるだけである。今まで愚痴は非生産的だし人を不快にしてしまうと思っていた。
確かに言い方1つで不快にさせてしまうかもしれないが、自分が嫌だったことに無理やりフタをしてしまうよりずっといい。
明るい自分を演じなくていい
1人で抱え込んでしまう人は、人から「悩みとかなさそうだよね」と言われることもある。
私は家庭環境が原因で明るい自分を演じてきたのでよく能天気だと思われ、陰で泣いていた。
けれどそんなこと、誰も頼んでいない。
自分がつらいと感じたなら正直に言っていいし、抱えた気持ちに押しつぶされそうな時は人を頼っていいんだ。
私は社会人になってから1度、誰にも相談できずに潰れたことがある。
しばらく働けなくなった。今は人に相談することを覚えた。やっぱり抵抗があるけれど、嫌だと思ったらそれを事実として伝える。
別に愚痴ったからって呆れられることも嫌われることもない。意外とそんなもんだ。
愚痴は事実として伝える
さて、私は愚痴ると「悲劇のヒロイン」っぽくていやだと思うこともある。
だから、ためこんで感情たっぷりに伝えるのではなく、適度にこぼすようにした。
例えば仕事を押し付けられたとしよう。
感情的に言えば「また仕事押し付けられた!!信じられない!どうして人の仕事までやらなきゃいけないの?!本当に嫌い!!」みたいな感じになる。
ここで、自分の感情を取り除くと「人の仕事をまた押し付けられた」になる。ここだけ人に伝えるのだ。
事実を伝えることで効果的だったのは、気持ちが軽くなることと第三者に余計な噂が広まらないことだ。
最初のように感情的にイライラをぶちまけてしまうと、なぜか「あの人がイライラしている」「○○さんと仲が悪いらしい」とかいつの間にか噂は独り歩きする。
事実を述べるにとどめておこう。
気持ちを打ち明けないと気持ちは沈んだままなんじゃ?と思うかもしれないが、そこは問題ない。
これは伝えてみるとわかるのだが、意外と気持ちも軽くなる。
最後になるが、この考え方を身に付けられたのはこの本だった。同じように悩んでいる人はチェックしてください。
