人のせいにすることは、自分を守っている証拠だ。
- 人のせいにする人は育ち方が一因
- 人のせいにする人が寄ってくるのは思いやりがある人
- 関わる時は少し突き放すくらいがちょうどいい
無責任だと責められることも多いが、実は本人が悪い!とは言い切れない。
原因は育ち方や環境にある可能性もある。
しかし、生まれてすぐ人のせいにしていた人間はいない。後から備わった性格なので、もちろん改善することも可能だ。
人のせいにする人の育ち方
人のせいにする人は無責任になる育ち方をしたとは限らない。
- 親に責任を求められ「自分を逃がす」術を身に付けた
- 結果ばかり認められ、失敗するとひどく怒られた
- 親が「私が悪いんだよ」と言うタイプだった
このように厳しく育てられ、“自分の心を守るため”に人のせいにする術を身に付けた可能性がある。
また、親の自尊心が低かった可能性もある。
怒られてきた
自己正当化が度を過ぎるタイプだ。
何をしても怒られるという思いから、「テストの点が悪いのはヤマが外れたから」「テスト範囲をギリギリで教えられたから」と原因を自分以外に求める。
このタイプは傷つきにくいが、反省する機会がないため成長も変化もしない。
謝ってばかりの親
子どもの問題でも「私が悪かったね」「ごめんね」と言われると、子どもの頭では「親が悪いのか!」という無意識が育っていく。
大人になっても気づかずに「それは○○さんが~」と言い始めてしまう人は、無意識に周囲のせいだと思っている可能性が高い。
刷り込まれている上、人に指摘されても反省することがないので1番改善しづらいタイプかもしれない。
人のせいにする親を見て育った
なんでも人のせいにして言い訳ばかりを並べる親がいる。
そういう親は自信がない。変化や失敗をおそれて行動せず、そんな自分を守りたいと思っている。
そのため子どもに対しても、自分を守ることを優先して接してしまう。
だから子どもも「こうやって自分を守るんだ」と学習してしまうのだ。
結果だけを褒められてきた
「テストで100点取れたから偉い」といつも結果だけを認められてこなかっただろうか。
そこまでの努力や姿勢は評価されないので、「結果を出せない自分はダメ」と自尊心が傷ついてしまう。
結果、自尊心を守るため、「結果が出なかったのは人のせい」と思うようになる。
責任を感じることを言われ続けてきた
- 宿題をやり忘れた→タスク管理ができていない
- お弁当の日だと言い忘れた→昼食抜きになっても連絡できないあなたのせい
おおげさだと思うかもしれない。けれどどちらも私の母の言葉だ。
幼い頃に、失敗を許されなかった子どもは、失敗の原因を他人に見出そうとする。
※余談だが、私は真に受けて「自責思考が強すぎて、人を頼れず自滅する」タイプになった。
人のせいにする人との付き合い方とは?
自分も相手も傷つけない付き合い方をしよう。
育ち方が原因とはいえ、人のせいにする人が身近にいると疲れたり、物理的に仕事を増やされたりして苦労することも多い。
そこで、こんな風に接してみると効果的だ。
プライベートの話はしない
必要以上に親しくなるのは避けよう。
例えば一緒にテーマパークに行くことを想像してみる。
必要以上に近づかない方が身のためだとわかるはずだ。
- マナーが悪い人がいるけど、管理できない運営のせい!(私も客だから許されるだろう)
- 感染症にかかったけど周囲のマスクしてない人のせい!と騒ぐ
- 予約してくれなかったせいで目当てのアトラクションに乗れなかったと言われる
プライベートで関わると、発言や行動の1つ1つにストレスを感じてしまうだろう。
自分から仕事を引き受けない
仕事を押し付けられそうになったら「それは○○さんの方が適任だと思いますよ」と第三者を出してみてもいい。
人のせいにする人が寄ってくるのは“親切で思いやりのある人”だ。
だから、つい「私がやります」と言ってしまうことが多い。
罪悪感があるかもしれないが、自分がつぶれてしまうよりはずっといい。
やり取りはなるべく文章で
記録として残る方法でコミュニケーションを取ろう。
ミスをこちらのせいにされた時に、過去の発言を振り返って反論することができる。
また、責任を押し付けられたり、人格を否定するような発言をされた時には、証拠として上司に報告できる。
100%親身にならない
イヤだと思ったら、必要以上に優しくする必要はない。
人のせいにする人が寄ってくる人の特徴として、“思いやりがあって親身になれる”ことが考えられる。
そのため『この人なら頼み事を引き受けてくれそう』とか『この人に任せておけば自分は怒られずにすみそう』と思われてしまう。
多少突き放しても、思っているほど相手は傷つかない。
つい優しくしてしまう人は、相手にも自分のためにも距離をおくことをおすすめする。
人のせいにしてしまうのを克服する方法
- 結果の原因を自分に見出す
- 落ち込む勇気を持つ
- 後悔を次に活かすと成長できる
自分で行動して、失敗は反省し、次に向けて改善行動を取ってみよう。
人のせいにしてしまう人の共通点は“トライアンドエラーを繰り返さないこと”だ。
こういう人は失敗をおそれて行動せず、結果を他人のせいにする。
相手のせいにしていたことを、「自分にできることはなかったか?」と振り返る癖をつけてみてほしい。
落ち込むし、後悔することもあるだろう。けれど、それは反省に付き物だ。
この後悔が成長につながる。