頑張れない自分に嫌気がさしてしまう。
こう感じる人は、頑張っていないと自分には価値がないと無意識に思っているのだろう。私もずっと自分は無価値で、何か結果を出さないといけないとプレッシャーをかけ続けていた。
けれどある時、頑張らなくても日々は続いていくし、誰に認められなくても自分はそこにいるだけでいいと思えるようになった。
受験勉強や仕事、趣味でも、頑張れなくなってしまった人に知ってほしいことを書いていく。
頑張れないのは心のSOS
頑張れなくなってしまったのは、怠けているわけではない。
心と身体が疲れていて、休息を求めているサインだ。自分の状況を振り返って、足りないものを補おう。
頑張れないことは「本当にやりたいこと」?
あなたが頑張ろうとしていることは、本当の望みではないかもしれない。
『本当にやりたい仕事がある』『親の望み通りに頑張ろうとしている』
など、頑張れないのは本心が抑圧されているサインかもしれない。
燃え尽き症候群になっている可能性も
「今まで頑張れていたのに、急にだめになった」は、燃え尽き症候群かもしれない。
それまでひとつの物事に没頭していた人が、心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなること。
それまで意欲を持ってひとつのことに没頭していた人が、あたかも燃え尽きたかのように意欲をなくし、社会的に適応できなくなってしまう状態のことをいいます。
絶え間ない過度のストレスにより発生し、うつ病の一種とも考えられています。朝起きられない・職場に行きたくない・アルコールの量が増える・イライラが募るなどの症状がみられ、仕事が手につかなくなったり対人関係を避けるようになります。病気に対する抵抗力も低下し、人生に対して悲観的になることから、家庭生活の崩壊や最悪の場合には自殺や過労死に至ることもあります。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-047.html
もし心あたりがある方は、以下のセルフチェックリストも参考にしてほしい。
1. こんな仕事、もうやめたいと思うことがある
2. われを忘れるほど仕事に熱中することがある
3. こまごまと気配りをすることが面倒に感じることがある
4. この仕事は私の性分に合っていると思うことがある
5. 同僚や顧客の顔を見るのも嫌になることがある
6. 自分の仕事がつまらなく思えてしかたのないことがある
7. 1日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある
8. 出勤前、職場に出るのが嫌になって、家にいたいと思うことがある
9. 仕事を終えて、今日は気持ちの良い日だったと思うことがある
10. 同僚や顧客と、何も話したくなくなることがある
11. 仕事の結果はどうでもよいと思うことがある
12. 仕事のために心にゆとりがなくなったと感じることがある
13. 今の仕事に心から喜びを感じることがある
14. 今の仕事に、私にとってあまり意味がないと思うことがある
15. 仕事が楽しくて、知らないうちに時間がすぎることがある
16. からだも気持ちも疲れ果てたと思うことがある
17. われながら、仕事をうまくやり終えたと思うことがある
https://toyoda-chiryouin.com/burnout-syndrome
ちなみに上記の通り、この傾向が見られるとうつ病など社会生活に支障をきたす場合もある。(私もそうでした)
真面目な人ほど「病院に行くほどでは」「まだ我慢できる」と思いがちですが、そう思っている人ほど急に糸が切れてしまうかもしれない。病院は、人に話すほどの不調でもないと感じることもちゃんと受け止めてくれるので、早めの受診を。
休むことに対する罪悪感がある
休むことに罪悪感を覚えていませんか?
休むってどうしたらいいの?と思う人もいるだろう。常に一生懸命で、手の抜き方がわからない人も、突然頑張れなくなってしまうことが多い。仕事も勉強もバリバリ頑張ります!(ちょっとしんどいけど)と思う人は、休みたいという心のSOSを見落としがち。
そんな時は、休日に何かを頑張ろうとするのをやめてみて欲しい。
私は以前、休日にできることをしなきゃ!と思いとにかく焦っていた。結局なんの達成感もないまま日が落ちて、「何もできなかった、死にたい」とつぶやくのがいつもの休日だった。
そこで勇気をだして、休日に頑張るのをやめた。
眠いと思えばたくさん寝るし、趣味に没頭したいと思えばする。おやつが食べたいと思えば好きなお菓子を買い込む。自分の欲求に素直になってみることで、今まで我慢してきたことやストレスの原因が見えてくる。
体の健康は維持できているか
心の健康を維持するのに重要なのが健康。そもそも体が不健康だと、心も引きずられて落ち込みやすい。
頑張れない自分が嫌いになってしまう時は、幸福を感じるセロトニンや、エネルギー代謝が不足している可能性がある。
セロトニンはすぐ出せる。日光を浴びることだ。もし余裕があれば、15分程度のウォーキングも行おう。
エネルギー代謝をよくして疲れにくい体づくりには、ビタミンBの摂取がいい。心身が疲れ切っている時は食事に気を配るのが難しい。
なので私はサプリで摂取している。飲むとメンタル的にも安定しやすい。
頑張れなくても大丈夫。メンタルを維持する思考法
頑張れなくなって苦しんでも、あなたの価値はブレたりしない。そもそも「頑張れない」と悩んでしまう人は、真面目で一生懸命な努力家だ。
そんなあなたには、ありのままの自分を認められる思考が必要。
今は難しくても、いつか頑張れない自分も愛せるように、こんな考え方を取り入れてみて欲しい。
焦らなくても大丈夫
「焦らなくても大丈夫」と自分に言い聞かせている。
頑張れないと思う時は、大体なにかに対して焦って空回りしている時だ。
私は趣味で絵を描く。好きで描いているけれど、時々「上手くなりたいのに、全然描けない」と心が折れそうになる。
こう思い始めると、とにかく何か描かなきゃと焦る。当然良いものはできない。
焦る時は、「いまは焦らなくても大丈夫」と心の中で唱えてみよう。
頑張らなきゃ!と思わない
頑張れないのは、それが苦痛になっているからかもしれない。
例えば私は、最初に就職した時、その会社でやってみたいことがあって入社した。けれど、やってみたいことをする前に乗り越えなければいけない課題が苦痛だった。自分に合わなかったのだろう。
頑張れない自分が嫌いだと思う人は、頑張れない原因は自分にあるという意識が強いんじゃないだろうか。けれど、原因は自分のほかにある可能性だってある。
仕事なら、自分に合わないことを続けるより、特性に合った仕事の方が頑張れるし続けやすいのは明らかだ。
今はすぐに変えられない環境でも、頑張れない原因は自分じゃないことを忘れないでほしい。

休む決断をしよう
頑張れなくなったら、休む決断をしてみるのもいい。
私は仕事を休んだ。勇気がいることだったが、あのまま続けていたらもうこの世にいないかもしれない。
何かを中断するのに勇気が出ないという人は、きっと将来への不安が強いんだと思う。
仕事ならそこで休職したという跡が残ってしまうし、趣味や勉強でもブランクができる。取り戻せない時間ができてしまうのは確かに怖い。
けれど、自分を追い詰めて頑張っても、得るものはきっと少ない。
実際、ペンシルバニア大学の研究で心配事の79パーセントは実際には起こらない。しかも、残りの21パーセントのうち、16パーセントは事前に準備をしていれば対処が可能。 つまり、心配が現実化するのは、たった5パーセント程という結果が出ている。
もしまだ見ぬ将来が不安で、仕事や学業を長期的に休むことを恐れているなら、上記のことを覚えていて欲しい。休んでからも不安はつきないけれど、ほとんど現実化しない。
頑張れないときは休む勇気をもつ
何度も書いたが、頑張れなくなったら休む勇気をもってほしい。
つらいまま頑張り続けても、得られるものは多くない。それどころか、失うものの方が多くなるかもしれない。
限界まで頑張らず、折れずに細々と続ける道を選んでみてほしい。例えば休日1日寝て過ごしたって、あなたの人生に大きく影響しない。むしろ睡眠は大事だ。
頑張れないと思ったら、また頑張れるようになるまでの体力をつける期間!と割り切ってみるのもいいだろう。